僕のトライ&エラー

肢体不自由の児童生徒が通う特別支援学校の教員である、僕の試行錯誤の記録

ミケランジェロ その1

今日、新しい支援機器を作りました。

これは図工・美術系の授業で使う物です。

 

この授業では肢体不自由のある子どもたちが大きな絵画、壁に貼り付けた紙に絵画を描く際に支援できるように作りました。

このフレームに筆やスプレーなどをぶら下げて、それらの重さを軽減させる目的があります。

もちろん腕を同じ高さにキープするのも難しい子どももいるので、腕自体を支えることも目的としています。

 

肢体不自由の子どもたちが絵画を描く際にダイナミックな動きを取り入れ、なんて感じで制作されている絵画の多くは抽象的な表現が多いように感じます。でも絵画の魅力はそれだけでも無いし、そもそも具象的な絵画を描く機会さえ与えられなかった子どもたちもいるのでは無いかと思うこともあります。そんな子どもたちに大きくて、描かれているものが直感的にわかる制作をしたいと考えています。そのための自助具を、と思い作りました。

 

まだ完成では無いし、そもそもこれは自助具なので、単なる道具です。これを使って制作していく授業を展開していきたいと考えています。

 

このフレームは名付けて「ミケランジェロ」。

ルネサンスの巨匠の名前をいただきました。

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