紙版画 その1 版作りとフロッタージュ
紙版画を授業でやっています。
とりあえず版は紙で作りました。彫刻刀はうちの学校ではちょっとハードルが高いです。それと版画のテーマを決めるのもちょっと悩みました。初めは6月の授業なので、あじさいにしようかと思っていたのですが、子どもたちにはあんまり馴染みがないよなぁ、と思い、いろいろ考えた結果、福笑い的な自画像にしました。
版はこんな感じに仕上がりました。白目に見える作品は黒目の枠が消えているだけですよ。ちなみに型は僕が原画を描きました。子どもたちの顔をイメージしながらできる限り似るようにがんばりました。
1回目の授業は版を作り、2回目はこれをトレーシングペーパーでフロッタージュしました。フロッタージュ とは10円玉の上に紙を敷いて、鉛筆でサーっと塗ると、10円玉の型が浮かび上がりますよね。それがフロッータージュです。あれは実はシュールレアリスムの手法なんですよ。それをフロッタージュ と言うんです。今回はパステルでフロッタージュしました。
最近の100均はパステルが売ってるんですね。
ここでやっぱり出てくる問題が、肢体不自由の児童はパステルを持って、軽くこするという手法は苦手な子どもが多いということです。そこで自助具を作りました。
円柱型のスポンジに切れ目を入れてパステルをはさみました。外れないように両面テープで固定もしました。これは思いつきの即席で作ったのですが、思いの外うまくいきました。この円柱型のスポンジはプールで使う浮力材的な使い方をするのが目的のスポンジです。これも100均で買いました。
次回の授業は絵の具を使って、本当の紙版画に挑戦です。