僕のトライ&エラー

肢体不自由の児童生徒が通う特別支援学校の教員である、僕の試行錯誤の記録

視線入力について校内研修で講師をしました

今日は校内で視線入力についての研修で講師をしました。

 

視線入力に関しては昨年3月にいきなり3セットも学校で導入できました。しかし視線入力を使って支援をしているのは僕だけという状況でした。なので今年度4月より校内コーディネーターとしての仕事はほとんどが視線入力に関するものばかりでした。

 

今日の研修ではその4月より小・中・高等部を渡り歩いて視線入力の支援を行なってきた中で感じたことを盛り込んで話しました。

そもそも、みんな視線入力に興味あるなら、最低でもネットで調べろよ!と思います。なんで思いつきで色々とリクエストしてくるんだよ!自分で調べてみろよ!ということをオブラートに包んで説明しました。

そもそも、視線入力がこんなにも急に全国で取り組むようになったきっかけは、機器の低価格化があります。過去には100〜150万円くらいしていた機器が、なぜか2万円以内で購入できるようになったのがきっかけです。一気に視線入力機器の導入のハードルが下がったことで、全国で取り組みが始まったのです。そのため色々な変なことが起きているように感じます。

「視線入力を使えば、うちの子も自分の考えを言葉で伝えられるようになるんじゃないかしら?」こんな風に考える保護者がいるのも事実です。でも、本当にそうなるためには最低でもひらがなが理解できていて、扱える力が必要です。しかしその子はひらがなを学んできているのでしょうか?

機器が発達しても、子どもの内面や理解力が高まる訳ではありません。子どもたちが表出することに困難さがあるのであれば、そこを支援する必要はあります。しかし今までできてこなかった指導や教育を一足先に飛ばすものではないのです。

そんなことをオブラートに包みながら説明しました。

 

色々と反省はありますが、とりあえず研修は終了しました。

今後は他の先生方が実際に取り組んでいくのをサポートできたらなぁ、と思います。

 

そして来週は前任校で同じ内容の研修を行う予定です。デイサービスとか地域の小学校の先生とかも参加されるので、その辺りも意識して修正していきます。