劇の背景 その2
今日は図工系の授業で、学年の児童に背景を書いてもらいました。
下絵をプロジェクターで映して、それをなぞったり塗ったりして描きます。
これは設定は難しいのですが、設定がぴったり決まるとその後の制作は早いです。この写真はたまたま2枚の台紙が真ん中で離れているので修正しているところです。
この授業の難点は暗いところでは絵の具の色を混ぜるなどの工程ができないところです。そうは言っても電気をつけるとプロジェクターの映像が見えなくなります。その切り替えのタイミングはなかなか悩ましいところでした。
しかし、児童は思い思いに描きながらもガイドとなるものがあることから、イメージがしやすいみたいで、好きに描いても仕上がりの方向が共有しやすいところです。失敗しても、僕がなんとかするので、そこも問題ありません。
これは前任校でもやっていた制作方法ですが、その頃は教員だけで劇の準備として行っていました。児童の授業としてはやってなかったのです。前任校では教員が準備するもの、という意識でやっていました。しかしFacebookかInstagramで制作中の写真をアップすると知り合いの教員から「授業でやってみたい!」とコメントをもらい、「あ、そうか、授業でできるよね」と気づいた次第です。前任校はその後に異動したので、結局は授業ではやれずじまいでしたが、今年はやってみました。自分の視野の狭さに反省です。
今日、児童が描いてくれたのをなるべく活かして完成させたいと思います。
ちなみにこの方法は戦後、昭和時代の映画の看板を描くときに使われていた手法です。多分、映写機を使ってやっていたんだと思います。現代ならプロジェクターで簡単に取り組めるようになったので、今後もやっていきたいと思います。